***オリンピックin古代オリエント***
BYまゆねこ

1.プロローグ
2.開会式前夜
3.開会式〜競技へ〜

<プロローグ>
 2000年現在はシドニーオリンピック真っ盛りである!
 しかしBC1300年代ヒッタイト帝国ムルシリ2世の御代においては
古代エジプト王国と戦争の真っ最中であった。そしてムルシリ2世の考え
としては次のエジプト戦が彼の最大の、そして最後の戦いにする予定であ
った。

 ムルシリ2世の最愛の側室、ユーリ・イシュタルもそのことは承知であった。
しかし彼女としては、なるべく戦争による流血は避けたいと思っていた。
ヒッタイト軍はもちろんのこと、敵であるエジプト軍についても同じであった。
「あたしとしては、戦いは避けたいんだけど…エジプト軍は2万という、
今までにない数の兵士を送ってくるっていうし、そうするとたくさんの兵士が死んでしまう!
何とかならないかしら?」
 エジプトとの戦いが近づくにつれ、ユーリはそんなことばかり考えていた。

 そんなある日のこと、侍女のハディがユーリに言った。
「ユーリ様に会いたいというお客様がいらしてますが…」
「えっ? あたしにお客? 戦いも近いと言うのにウガリットに来る物好きっていったい誰?」
 ユーリがそう言ったとたん……
「お姉さま!会いたかったわん♪」
 と聞き覚えのある高い声がした。
「も、もしやアレキサンドラ王女? アルザワの? 今は戦闘中なのに、
こんなとこに来るなんてだめだよ」
「だって暇なんだもん! 本当はアカイア(当時のギリシア)にオリンピック見に行こうと
思ったんだけど、母さまが『女はだめ』って言うんですもん」
「オリンピックだって? ねえアレキサンドラ王女、この時代にオリンピックなんてあるの?
ねえ世界中参加してるの?TV中継は?」
 今度はユーリがびっくりして聞いた。アレキサンドラは思わずユーリの勢いに押されそうになったが
答えてくれた。
「世界中が参加するわけじゃないけど…アカイア中の都市国家とアルザワか
らも参加する者がいるくらい大きな競技会よ! オリンピック開催中はアカイア中の都市国家が
全て戦争を中止するくらいね!」
(注;正確には第1回古代オリンピックはBC776と言われているけど時代考証無視! 
この年号もあって適当!)
「えっ何だって! 開催中は戦争中止? そう…これだ! これしかない!」
 ユーリはポンと手を打つと言った。
「キックリ! キックリ! 陛下に伝えてくれない? 至急話があるって!」
 そう言うとユーリはアレキサンドラをずるずる引っ張って行った。

「ユーリ! 話は何だ? エジプトとの戦争準備で私は忙しいのだが…」
 さすがのカイルも急に呼び出されて少々むっとしていた。
「あのねえカイル! エジプトに戦争中止するよう呼びかけない?」
「何だって! エジプト軍は2万の兵でウガリットに向かっているんだぞ」
 カイルはユーリがそんなことを言ったので、ますますびっくりした。
「えっとね…エジプトも含めて戦争じゃない戦いをするの! つまりオリンピックを開くのよ!」
「あのなあ…ユーリ何を言い出すかと思えば! だいたいお前はオリンピックって
何のことだかわかってんのか?」
 カイルはもう目が点になっていた。
「うん、あたしが元いた世界でもあったし、アレキサンドラにこっちでもあるって聞いたからさあ!
アカイアで開かれているスポーツ大会のことでしょ? だからヒッタイトやエジプトでも開いて…」
 とユーリが言いかけたとたん…
「ユーリ!オリンピックとは元々オリンポスの神々に捧げられた祭りのことだ!
オリンポスの主神ゼウスは天候神テシュプと同じ神だが…スケベで好色だし、
その妻の女神はナッキーより残酷で意地悪なんだぞ! 第一アカイアなんて西の辺境じゃないか!
そんな所の祭りをヒッタイト帝国でもやろうなんて、そんなことできるか!」
 さすがにカイルは神官の位も持ってるだけあって、神様には詳しい。
でもスケベで好色なんてカイルもラムセスも同じじゃない! と思ったユーリは頭にきて反論した。
「何よ〜カイルのバカ! 天下のヒッタイト帝国なんて言ったって、そんなの見かけ倒しよ!
辺境の小さな都市国家だってオリンピックが開かれてる間は戦争は中止だって言うじゃない!
悔しかったら、もっと大きな国々集めて大きな大会やってみなさいよ!」
 こうなると、もう売り言葉に買い言葉だ。
「よーし! れならやってやろうじゃないか! 我が国の藩属国はもちろん
エジプト、アッシリア、バビロニアにも使者を出してオリエントの大会にしてやる。
おいキックリ! すぐに伝令を出せ! 大オリエントのオリンピックを開いてやる!」
 後々カイルは「しまった」と思ったのだが、もう遅かった。
ユーリとアレキサンドラ王女は小躍りして喜んだ。

こうしてムルシリ2世とその寵姫のつまらぬケンカから古代オリエントの
オリンピックが開かれることとなった。
(もちろん史実にはない)   〜続く〜


2,開会式前夜

「ユーリ様! バビロニアとアッシリアからはオリンピック参加の書簡が届きましたぞ!
これでエジプトも参加せざるをえなくなるでしょう」
「さすがはイル・バーニ! あの2国が出るならエジプトだって戦争なんてしてられないもんね!
それで開催場所はどうなるのかな?」
 ユーリはうきうきしながらイル・バーニに聞いた。
「そうですね……最初は国境のエネサと思ったんですけど、あそこは小さな町だし、
結局ビブロスに決めました。現在はヒッタイトが占領していますし」
 さらにイルは続ける。
「アッシリアからは王の名代としてアッダ・シャルラト王女、バビロニアからは
王弟トゥルグ=ニラリ殿下がおいでになるそうです。たぶんエジプトからは、
そのままホレムヘブ王とラムセス将軍が来るでしょう。
それからこれが我が国の選手名簿です。陛下、ユーリ様ご覧下さい」
 ユーリとカイルが選手名簿を見ると次のようになっていた。

<ヒッタイト帝国オリンピック参加選手名簿>
   種目           選手名
戦車競争          カッシュ
レスリング         ミッタンナムワ
ハンマー投げ          〃
弓矢(アーチェリー)    ルサファ
馬術            キックリ
シンクロナイズ       双子
フェンシング        ハディ
新体操           ユーリ

(国別対抗戦として)
400Mリレー
サッカー
野球

 さっそく名簿を見てカイルが文句をつけた。
「おい! 他の連中は妥当な線だが…ユーリの新体操というのは何だ?
レオタード姿や太ももを大衆の目にさらすのは、特にラムセスに見せるのは許さんぞ!
それに私の名前はどこにあるんだ?」
「陛下! 一応国の威信と領土の拡大にもオリンピックの結果がからんでいることを
考えれば背に腹は代えられません。それに陛下には各国の賓客の接待というお仕事もありますし…」
 それを聞いてカイルは渋い顔をした。
「そんなのつまらん! 私にサマランチ会長みたいに、ただ見てろと言うのか?
せめて国別対抗戦のサッカーにはMFとして出たいのだが…絶対、ラムセスが出るに決まってるからな!」
 しかしイルは顔色も変えずに言った。
「残念ながらエジプトのホレムヘブ王が前夜祭パーティをぜひに! と希望されておりまして…
アッシリア王女もバビロニアの王弟殿下も参加されますので、そちらにお願いします。
ユーリ様もご参加ください。尚エジプト王はカラオケも希望しています」
 それを聞いてユーリはびっくりした。
「あの…あたしエジプトでホレムヘブに会ってるし、ちょっとまずいから
パーティはパスしていい?」
 まさかラムセスとの結婚式でホレムヘブに会っているとは、口が裂けてもカイルには言えない。
 

 そうこうしているうちに、ビブロスにホレムヘブ王とラムセス将軍率いるエジプト軍が
オリンピック参加のため到着!との知らせがあった。
 アッシリア王女やバビロニアの殿下も到着したらしい…。
「これはムルシリ2世陛下! オリエント初のオリンピックにお招きありがとう!
ぜひ成功させたいですな!」
 ホレムヘブ王が戦争が中断されたにも関わらず上機嫌でやってきた。
一緒に来たのはラムセス将軍! ネフェルティティ王太后の失脚事件でちょっと痩せたようだが、
相変わらず元気そうで背中に薔薇をしょっていた。カイルも仕方なく営業用スマイルで迎えた。
「よくおいでくだされた。エジプト王陛下! ラムセス将軍! 貴国には絶対負けませんぞ」
 ホレムヘブ王もにこにこしながら答えた。
「オリンピックはオリエントの平和のためにも意義あるものになるでしょう。
しかし陛下もなかなか心憎い! 私達のために前夜祭パーティまで開いてくださり、
あまつさえカラオケセットまでご用意くださるは至れりつくせりですな!
もちろんムルシリ2世陛下もおつきあいくださると聞いておりますぞ」
「え゛っ!?」
 これにはカイルも寝耳に水であった。
しかしカイルの横にいたイル・バーニは慌てず騒がず言った。
「はい、もちろんです。エジプト王陛下の高尚なご趣味はお聞きしております。
最新のカラオケセットが用意してありますので、心ゆくまでお楽しみください」
 カイルは嫌な予感がしたが、まさか断るわけにもいかない。
「おーい、ラムセス! お前もつきあえ! エジプト最強の将軍も一緒でなきゃ!
おやいないのか?困った奴だな」
 ホレムヘブ王は叫んだが、ラムセスはいつのまにか消えていた。
しかしネフェルティティ失脚の借りがある王はラムセスには強く言えない…。
 カイルもユーリがいないのに気がついた。いったいどこに行ったのか?
「まあよい! パーティを始めよう」
 ホレムヘブが元気よく言った。

 その頃ユーリとラムセスは一緒にパーティ会場を抜け出していた。
「なんだ。ユーリお前も出ないのか? いいのかよ。愛するムルシリにつきあわなくて?」
 ラムセスが言うとユーリは答えた。
「これは愛とは別物よ! あたしは我慢できないものは絶対我慢しない主義なの!」
「そうだよな! あんなものを無理矢理聞かせられるエジプト軍兵士と
国民はもっと耐えられないぜ!」
 ラムセスがため息をつくとユーリは頷いた。
「あたしもあなたとの結婚式の時そう思ったわ! 珍しく意見が一致したわね。
全くホレムヘブの歌はジャイアンカラオケよね?」

 しばらくして夜もすっかり更けた頃、ボロきれのようになったカイルがウガリット王宮に帰ってきた。
「ユーリ! 何でホレムヘブの歌がジャイアン級だなんて私に言わないんだ!」
「だってオリエントの平和のためには黙っていたほうがいいと思って!」
 ユーリはすまなさそうに言った。
「おかげで奴の歌をたっぷり聴かされるはまになったぞ! 全く! 奴の趣味ときたら
北島三郎に吉幾三だぞ! あんなヘタクソなド演歌を無理やり聴かされた私の身にもなってみろ!
おかげで私はグレイもラルクも歌えなかったじゃないか! 百歩譲ってサザンだが、
奴は知らないらしいんだ!」
 どうやらカイルはホレムヘブの歌の犠牲になってしまったらしい……。
オリエントのオリンピックもなかなか前途多難のようである!

                

3.開会式〜競技へ〜

 オリエント4大大国によるオリンピックの開会式が始まった。
各国の入場行進(順番はもめるといけないので、あいうえお? 順で
アッシリア、エジプト、バビロニア、ヒッタイトとなった。
(もちろん間にそれぞれの藩属国が入るのでかなり膨大な数となる)
 新興国のアッシリア、古豪でネネス頭巾をかぶったエジプト、
たくさんの藩属国を従えたヒッタイトなど行進だけでも見応えがあった。
「へえ〜オリエントには結構たくさん国があるんだね? カイル!
あたしいつもTVで見てたけど、こんなに近くで見るの初めてだよ」
 ユーリはかなり感激している様子だった。カイルも満足で、
「やはりヒッタイトが1番立派だろ? ユーリ!実はこの後も趣向を
こらしてるんだよ」
 と、ユーリに向かって片目をつぶった。

 さて入場行進が終わると、カイルがアルザワを通じてアカイア(ギリシア)
から運ばせたという聖火が入場してきた。
 上半身裸の最終ランナーがトラックを回り階段を登ると、
階段の上部から赤い水が川のように流れ出した。とたんに周囲から歓声が挙がった。
「どうだ?ユーリ! 赤い河になぞらえた聖火台は素晴らしいだろう?
いかがです。ホレムヘブ王、私の演出効果は?」
 とカイルは側に座っているユーリとエジプト王に聞いた。
「すごいねえ! カイル20世紀にも負けないよ」
 感激するユーリを横目に見ながらホレムヘブも
「今回はヒッタイトもなかなかですな!」
 と認める他はないようだ。
 だがランナーが聖火台に点火した途端、せり上がった聖火台を見て
カイルは仰天した。何と聖火台が赤い薔薇で飾られているのである。
さらによく見ると最終ランナーは蜂蜜色の肌をして真っ赤な薔薇をしょっている!
「やや! あいつはラムセス!」
 なんと最終ランナーはラムセスで、しかも薔薇も口にくわえて
ピースしているではないか!
「ほほぉ! 赤い河から赤い薔薇の聖火台とは凝った演出ですな! 陛下。
しかもエジプトの薔薇をしょったうちの将軍が最終ランナーとは
感心しましたぞ! おおでかしたラムセス!」
 さっきまでぶすっとしていたホレムヘブは、してやったりとカイルを
見て言った。
「くそっラムセスめ! また私に対抗する気だな! ユーリにも
注意するように言わなければ!」
 早くも前途に暗雲立ちこめたカイルであった。

 いよいよ競技が始まった。実質的な金メダル争いは、
やはりヒッタイトとエジプトが中心であった。
 ミッタンナムワが圧倒的な強さでレスリングやハンマー投げで力を発揮し、
ユーリは踊り子の時習った? 新体操で金メダルを獲得した。
 しかしカッシュは戦車競走でラムセスに次いで2位であった。
「くそっ! 私が出ればラムセスになんか負けないのに! 私も出る!出るんだ〜」
 貴賓席で暴れるカイルを押さえるのにキックリとイルが苦労するはめになった。
それだけではない。競技を終えて帰って来たユーリには
「ユーリ! 肌を出しすぎだ! そんなに観客に見せてやることはない。
もちろんラムセスにもだ!」
 と言って、うるさいことこのうえない。
「イル・バーニ様! 陛下も出してあげてはいかがでしょうか?」
 遂に閉口したキックリが言った。
「だめだ! キックリ、陛下が出られて、もし負けでもしたら我が国の
威信に関わるでないか」
 頑として拒否するイル・バーニ!

 そうこうするうちに大会は進み、最大の盛り上がりとなる国別対抗となった。
400Mリレーにはエジプトはもちろんアンカーにはラムセスを
もってくる作戦らしい。対するヒッタイトは3隊長+キックリ
で対抗する予定だった。
 その時、鉢巻きをキリリと締め、引き締まった体で現れた1人の選手がいた。
歓声を受けて手を挙げたその選手はカイル! ヒッタイト皇帝ムルシリ2世であった。
「おいミッタン! 私が出場してアンカーを務めるぞ!」
 カイルはミッタンナムワと交代してアンカーを務めることになった。
こうなれば、いくら足の速いラムセスでも選り抜きの隊長達と
カイル相手では勝ち目がない。たちまちヒッタイトはリレーで
金メダルを獲得した。
 サッカーは決勝トーナメント(だって4カ国しかないんだもん!)で
ヒッタイトとエジプトがそれぞれ勝ち上がり、金メダルをかけて
対戦することとなった。エジプトの司令塔はラムセスである。
 対抗するヒッタイトは守護神GKにミッタンナムワ、FWにカッシュ
MFにルサファとなかなか強力な布陣で臨むことになった。
しかしここでもカイルが「私が司令塔だ!」と言って譲らず出場する
ことになった。ここまでくるとさすがにイルもカイルに何も言わなかった。

 「油断するな! エジプトの司令塔はラムセスだ。ヒッタイトは私が
リードする」
 カイルは3隊長始め、選手達に言った。試合はどちらも守りが堅く
なかなか1点が入らない。加えてカイルとラムセスの力が
ほぼ互角なせいもあるのだろう。遂に0−0のままPK戦にもつれこんだ。
 さすがにGKのミッタンナムワも疲れているのか、ラムセスは
きっちりと決めてきた。派手なラムセスは首にジャラジャラとアクセサリー
をつけたままバック転し薔薇を口にくわえて踊り出した。
そんなラムセスを見て、
「ここで私が決めなければいけない!」
 カイルの心に動揺が生じたのか痛恨のミス! 
 結果はPK5−3でエジプトの勝利となった。
「いい試合だったぜ! ムルシリ!」
 ラムセスが握手を求めてきたがカイルの表情は硬かった。
「カイル! 元気を出してね。最後はどっちが勝ってもおかしくない
くらい、いい試合だったよ」
 ユーリもそう言って慰めたが、結構カイルにはショックだったようだ。

 それから全ての競技が終わり、メダルの数においてヒッタイトが
エジプトを上回ったのでビブロスはヒッタイト側の領土になった。
「次回はエジプトが勝つからな!」
 ホレムヘブはそう言って悔しそうに引き上げて行った。
「ユーリ! 俺のシュートカッコよかっただろ? 次回はエジプトで
待っているぜ」
 ラムセスもまだユーリには未練があるようだ。
「どう? イル、一滴も血を流さないでヒッタイトが領土を確保するって
いうのは?」
「全く今回ばかりはユーリ様に脱帽です。こんな平和な戦いもいいもんですな!」
イル・バーニとユーリは自分たちの作戦が上手くいったことを喜んでいた。
 しかしカイルは浮かない顔であった。

 しばらくして…
『ハッハッハ! 今回も俺様の勝ちだな! ユーリはもらって行くぞ!』
『ラ、ラムセス待て〜ユーリを返せ!』
 しかしユーリを乗せたラムセスの戦車は見る見るカイルの視界から
遠ざかって行く……、後に残るは真っ赤な薔薇の花びらと強い香り!

「カイル! カイルってばどうしたの? ひどくうなされてるみたいだけど」
 ユーリがカイルを揺り動かした。
「はっ? 私はどうしたんだ? 夢かユーリ? お前は私の側にいるよな?」
 カイルが気がつくとベッドの上だった。ユーリもちゃんと側にいる。
「どうしたの? この頃『ラムセス!』って寝言が多いけど…しっかりして!」

 こうしてオリエントのオリンピックは無事に終わったが、ヒッタイト
皇帝ムルシリ2世はしばらくサッカー敗戦の悪夢と寝言に悩まされたと
いうことである。
          〜終わり〜