赤髪の白雪姫2次小説
目隠し(R18)



結婚後または一緒に部屋を使っているという設定でお願いします。
目隠し&縛るシーンがありますが、ソフトな感じにしたつもり……。ソフトじゃなかったらスミマセン(笑)。
苦手な方は閲覧ご遠慮ください。


   

1.

 ゼンが薬室に一歩踏み入れると、奥の部屋から賑やかな声が聞こえた。
オビと白雪と小さいがリュウの声もする。声が聞こえる部屋へ歩みを進めた。
「じゃあ今度は、これはどうですか? お嬢さん」
「これはえーっと、〇〇草かな?」
「また外れですよ。白雪さん」
「えっ? また?」
 声の聞こえる部屋に入ると、オビと白雪とリュウが机を囲んでいた。
だが、その光景にゼンは目を見開く。部屋の入口で思わず固ってしまった。
オビとリュウは普通であった。白雪の姿がゼンを硬直させるような恰好をしていたのである。
「な、何をしているんだ……お前たちは……」
 3人は入口に立っているゼンを振り向く。オビとリュウとは目が合ったが、白雪とは目が合わなかった。
なぜなら彼女一人、白い布で目を覆っていたからである。
「あっ! ゼンの声だ!」
 白雪は後頭部で縛った白い布を外す。ゼンの顔を見て笑顔になる。
「な、なんで白雪は目隠ししているんだ……」
 ゼンが震える声で尋ねる。
「何って……薬草当てクイズですよ、主」
 3人が囲むテーブルの上を見ると、何種類もの薬草が載っていた。
目隠しを外した白雪は薬草を手にして匂いを嗅いでいる。
「な、何だ……薬草当てクイズって……」
 ゼンは目を丸くする。
「目隠しをして薬草の形と匂いだけで、何の薬草か当てるの。これが難しいんだ!」
 白雪は薬草を手に首をかしげている。
「何でそんなことをしないといけないんだ……?」
「非常時の訓練の一つです、ゼン殿下。薬草を調合できるのは明るい昼間だけとは限りません。
非常時には夜間やランプの灯りがない場所での調合が必要になることもあるかもしれません。
暗闇や見えない状況でも何の薬草か区別できるよう、訓練しているんです」
 リュウが表情を変えず淡々と説明する。
「そうなの、これが難しくてね。じゃあもう一回!」
 白雪は再び白い布で自身の目元を覆う。
「じゃあ、お嬢さん。これ!」
 オビがテーブルの上の薬草を選び、白雪の顔の前に持っていく。
「うーん、この匂いは……××草!」
「また違います。白雪さん」
「惜しい、お嬢さん!」
「えー、また違うの? リュウは全問正解なのに……。もう一回!」
 目隠しをしたままの白雪は、薬草当てクイズに必死であった。
そんな彼女の姿を見てゼンは思う所があった。
「白雪が…年頃の女の子が男の前で目隠しなんて……、そんなこと……」
 ゼンは小さな声で呟く。リュウはともかく、オビの前で目隠しをしているなんて無防備すぎる。
白雪は薬草を当てることに必死で何も感じていないようだが、何か間違いが起きるのではないかと冷や冷やした。
 ゼンはオビの背中にゆっくりと近づく。背後から不機嫌そうに声を低くしてたずねる。
「オビ……まさか目隠ししている白雪に何かよからぬことを企んだりしないだろうな……」
「はぁ?」
 オビは振り返り主人を見るとギョッとした。
ゼンは酒を飲んだわけでもないのに不機嫌さのあまりすっかり目が据わっていたのである。
「まさか! 主じゃないんだからそんなこと考えませんよ」
「本当か?」
「当たり前です。……お嬢さん、もう薬草当てクイズは明日にしましょう。リュウ坊、行くぞ!」
 ゼンからの殺気を感じたオビは、リュウを引っ張って部屋から出て行った。
白雪は目隠しを外し、薬草を前に首をかしげていた。
「やっぱり難しいな。もう少し勉強しないといけないな……」
 白雪は目隠しをたたんで薬草をまとめる。薬草を籠に入れて立ち上がった。
「さあ、この後も練習しなくっちゃ! ゼン、部屋に帰ったら協力しれくてる?」
「協力?」
「うん、お願い」
 心にもやもやを抱えつつ、二人は部屋に戻った。


「じゃあ、白雪。次はこれ」
 ゼンは目隠しをしている白雪に薬草を手渡す。
「うーん、これは△△草かな? あっ! 当たりだ!」
 目隠しを外して、目的の薬草であると白雪は大喜びした。
 白雪と部屋に帰ってから、薬草当てクイズの続きに付き合わされた。
目隠しをした白雪に薬草を渡して当てるというものだ。
 目隠しをした姿を見て、やはり思う所があった。
 自分の前でならいいが、オビやリュウの男の前で目隠しをすることはあまりに無防備ではないかと感じた。
目隠しをしている白雪にはいとも簡単に触れることができる。他の男が白雪に触れるのは許せなかった。
 改めて目隠しの姿を見ていると、白くふっくらとした頬が滑らそうで触れてみたい衝動に駆られる。
赤い髪と同じ色の少し肉厚の唇が艶やかで美しいと思った。柔らかそうだが弾力のある唇に目が釘付けになる。
真正面で彼女のことを見ていたオビもきっと同じことを思っているはずだ。
「なあ、白雪。目隠しは……危なくないか?」
「何が?」
 目隠しをしたまま白雪はゼンの方を向く。全く意味が分かっていないようである。
「その……白雪が見えないということは色々思う所があって……」
「目隠したまま歩いたりしないから大丈夫だよ。ケガの心配はないよ」
「いや、そうじゃなくてさ。男の前で無防備というかなんというか……」
「……」
 白雪はこちらを向いたまま無言であった。目元が隠されているので表情は伺えない。
今の言葉で気づいてくれたのであろうか?
「なんか……ゼンの言ってることよくわからない」
 しばらく沈黙した後、白雪はぽそりと言った。やっぱり伝わっていないようだ。
「そうか、わからないか……」
 机に向かい合わせで座っていたゼンは立ち上がり、白雪の隣にいく。
気配を感じたようで、目隠しをしたまま白雪はこちらを向いた。ゼンはゆっくりと屈む。
何もわかっていない白雪はゼンの方向を向き、軽く唇をあけてポカンとしている。
逃げようとも隠れようともしない。なんとも無防備な姿だった。
「どうしたの? ゼン……」

 白雪が言い終わらないうちに、ゼンは目隠しの真下にある艶やかな唇に口づけた。




「んっ!」
 突然、唇を塞がれた白雪は驚き、目隠しの中で目を見開いた。
 唇に触れている湿り気のある生温かいものがゼンの唇だと理解するのに数秒かかった。
白雪にとっては何の前ぶれもなく唇を塞がれたので、まず息ができなかった。
呼吸が苦しくなり頭が真っ白になる。ゼンの手から逃れようと中腰になり身体をよじると、座っていた椅子が勢いよく倒れた。
 ―バターン!
「ゼン殿下、大丈夫ですが? 何かありましたか?」
 扉の外から衛兵の声がした。椅子の倒れた音にゼンの部屋を警護する衛兵がかけつけたのだ。
 ゼンは片手で白雪の肩を抱え、もう片方の手で白雪の口を塞ぐ。
「大丈夫だ。不注意で椅子を倒してしまっただけだ。何事もない」
「そうですか。何かあったらお呼び下さい、殿下」
 扉の外の衛兵の足音が遠ざかっていった。
「んんっ!」
 目も口も塞がれ、白雪は苦しくて声を漏らした。
「ごめん、苦しかったか?」
 ゼンは口に当てた手を放す。白雪はやっと呼吸ができるようになり、肺の中に空気がたくさん入ってきた。
「な、何するの! ゼン!」
 白雪はゼンから身体を離し、頭の後ろに手をもってゆく。目隠しを外そうとしたのだ。
「おっと、外しちゃダメだ。もう少しこのままで」
「あっ!」
 白雪は両手を捕まれ引き寄せられる。視界を奪われているため、よろついてしまいゼンの胸の中に収まる。
「ほら、目隠しすると危ないだろう?」
「ゼンのせいでしょ!」
 白雪はゼンの腕から逃れようと身体をよじる。強く抑えられているためびくともしなかった。
「無防備に男の前で目隠しなんてしてると、こういう目に遭うぞ」
 ゼンはもう一度白雪の唇を塞ぐ。
「んんっ! こ、こんなことするのゼンだけだよっ!」
 白雪は顔を背けゼンの唇から逃れた。
 オビにも似たようなことを言われたな……と思いながら、ゼンは姿勢を低くして白雪の横に屈む。
片手で白雪の肩を背中から抱き、もう片方の手を彼女の膝の裏に添えて一気に抱き上げた。
「ひゃっ! なにっ! 降ろしてゼンっ!」
 目隠しのままお姫様抱っこをされて、突然宙に浮きあがった白雪は驚きの声を上げた。
足をばたつかせたが無駄な抵抗であった。部屋の中を歩いてゼンは移動しているようだ。
しばらくすると、柔らかなクッションの上に降ろされた。寝台のようだ。
「ゼン、ちょっと目隠しとっていい? このままじゃ何が起こってるかわからな……」
 言い終わらないうちにまた唇を塞がれた。不意にキスされるとどうして呼吸ができないのだろう。
ゼンに抱えられたまま白雪はもがく。
「目隠しは外しちゃダメだ」
「え?」
「今日はこのまま……白雪を知りたい」
「ちょ、ちょっと何言ってるの?」
 身体にゼンの体重を感じた。自分の上にゼンが覆いかぶさってきたのだ。
「目隠しをしていると、色々な部分が敏感になると聞いたことがある。今日はそれを試してみたい」
「ええっ! だ、誰が王子にそんなことを……」
「誰か覚えてないし、本で読んだことなのかもしれない。とにかく試したい……」
「んっ!」
 首に生温かい唇の感触がした。顎に柔らかなゼンの髪が触れてくすぐったかった。
 目隠しは薬草当てクイズのためにしたことであり、ゼンとこうなるためにしたわけではない。
白雪は目隠しを外そうと後頭部に手を持っていく。
「外しちゃダメだ……」
 ゼンは部屋を見回す。寝台の横には窓があり、厚手のカーテンがかかっていた。
端にはカーテンを束ねる紐がぶら下がっている。
「そうだっ!」
 ゼンは立ち上がり素早くカーテンの紐を外す。白雪の両手を頭上に持ってゆき手首を束ねる。
カーテンの紐でクルクルと手首を縛って巻き付けた。
「やだ。ゼン、何するの!?」
 白雪の声に緊張感が増す。目隠しをされ、かつ手首を頭上で縛られて身動きに制限がかかる。
「少しの間でいいからこのままでいてくれ……怖いことと痛いことはしない」
 耳元に静かな声で囁かれる。
 白雪はどうしたらよいかわからなかった。
 目隠しをされ手首を縛られ身動きができない。
ゼンと身体を重ねることはいつも胸がドキドキするが、今日はいつもと違う胸の鼓動が身体の中で鳴り響いた。
「本当に嫌だったら言ってくれ、すぐに外す。でも今日はこのままの白雪が欲しい……」
 ゼンの手が髪を梳く。耳から首筋にかけて彼の指が触れる。
 髪に触れられただけなのに、頭から足先まで刺激が走った。 
 怖さがないわけではない。
 だけど今日はこのまま彼に身を任せてみようと思った。
 白雪はゼンの体温だけを感じ、目隠しの中でそっと目を閉じた。




 髪に触れられた後、ゼンの吐息が耳にかかった。
くすぐったさに肩をすくませる。そのまま耳たぶを舐められ、生温かい唇と舌の感触がした。
「ひゃっ! ゼン、そこはくすぐったいっ!」
 首を左右に振って逃げようとすると、腕を押さえられた。ゼンの唇は耳から首を辿り襟元に辿り着く。
軽く鎖骨の窪みにキスされると次に指の感覚がした。首筋から襟を撫でられ、胸の膨らみに手がかかる。
服の上から左右の胸をゆっくりと往復する。
「や、やめて……そこはっ!」
 胸の膨らみを往復するうちに、ゼンの手は頂上に辿り着く。服の上から突起を弄ばれる。
「んんっ! あっ! そこはっ……だめっ!」
 白雪はゼンの刺激から逃れようと必死に身体をよじらせる。
頭上で腕を縛られ、かつ押さえつけられているため、ゼンの思うようにされていた。
「服の上からでも今日は随分、敏感だな……」
 嬉しそうなゼンの声がした。その直後に服が軽く引っ張られる感じがした。
 襟からボタンを外されてゆき、素肌に空気に触れてゆく。
両胸に部屋の空気が直接触れてヒヤリとする。ゼンの目の前に胸が露わになっていることがわかった。
 温かいゼンの手のひらが左胸を揉み、大きく円を描くように撫でられる。
右胸の先端にはゼンの唇と舌の感触がした。
「ああっ! ゼンっ、やめて!」
 左胸を強く揉まれながら、右胸の突起を舌で弄ばれる。ザラリとした舌の感触が敏感な突起を一周する。
ゼンは音を立ててしゃぶりつき、やめてと言っても左右の胸をまさぐり舐め続けた。
 胸を撫でた手はそのまま腰を撫で、骨盤に辿り着く。足の付け根に沿ってゼンの指はゆっくりと白雪の中心に進んでゆく。
 ゼンの手は一度、白雪の中心で止まる。少し迷う様に指でトントンと軽く叩いた後、
服の上から太腿をゆっくりと撫でていった。膝まで辿り着くと折り返して今度はスカートの中へ手が滑り込む。
「きゃっ! やだっ……。そこはダメっ!」
 内股をゆっくりと撫でられ、白雪の大事な中心部の手前で手が止まる。
 足首を捕まれ、脚を大きく広げられる。スカートは捲れ上がっている状態であることはわかった。
太腿にスカートの、布の感触がしない。これから起こることを予想し、白雪は身がまえる。
 だが、ゼンの手は止まり、空気が止まる。動く気配は全くなく無言であった。
 目隠しをした白雪とゼンとの間に沈黙が流れる。
「な、何してるの? ゼン? ……あっ! 見てるでしょ! ちょっと、恥ずかしいから見ないで!」
 目隠しをされているので想像するしかないが、ゼンは無言のまま、
白雪の恥ずかしい場所をじっと見つめているのではないかと思った。白雪は焦り必死に脚を閉じようとする。
「見てない、見てない」
 抑揚のない声でゼンは答える。その言葉はすぐに嘘だと分かる
。脚を広げられ、内股に彼の吐息を感じた。大事な中心部のすぐ目の前までゼンの顔が迫っていることが容易に想像できた。
「や、やめてっ! ああっ!」
 なんとかゼンの手から逃れようと脚を動かしたとき、大事な中心部に生温かい感触がした。
ゼンの唇と舌が、白雪の秘所を舐めまわす。
「ひゃあああ! や、やめて! ゼンっ!」
 刺激から逃れようと、白雪の身体は寝台の上の方に上がってゆく。ゼンもそんな彼女を追いかけていった。
「すごい、白雪のココ、いつもよりヌルヌルだ。感じてるんだな……」
 手で秘所をまさぐられる。自分でも下半身が潤ってきていることは分かっていた。
「ほら、こんなに濡れてるぞ」
 白雪の内股に濡れた手を擦り付ける。ヌルリとした生温かい粘液が感じられた。
「や、やだ……やめて」
 白雪は恥ずかしさに首を振る。自分が濡れているのは知っていた。
目隠しをされて何をされるかわからない怖さもあるが、興奮している自分も同時に存在するのだ。
「目隠しをして、縛られて……こんなに感じてくれるなんて思わなかった」
 そう言いながら、ゼンは内股をゆっくり撫でる。秘所から愛液が滴り、内股を辿っているのが分かった。
こんなに感じている自分が恥ずかしかったが、目隠しをしているため顔を見られないことに実は少しほっとしていた。
「俺も……白雪に興奮してる……わかるか?」
 不意にたずねられる。今は見ることも触ることもできないので、ゼンが興奮しているかなんてわかるわけがない。
「わ、わかんないよ……」
 白雪は目隠しをされたまま首を左右に振る。
「そうか……わからないか。じゃあ、こうすればわかるかな?」
 ゼンが寝台の上を移動した気配がした。どうやら起き上がったようだ。
「白雪、ちょっと起き上がって」
 肩を抱かれ、支えられながら白雪はゆっくりと起き上がる。服が乱れたまま寝台の上に座る。縛られた腕は膝の上に置いた。
「なに? どうしたの?」
「俺が興奮しているかどうか、白雪にも感じてもらう」
「えっ?」
 白雪は思わず後ずさる。
 目隠しで見えないが、目の前のゼンがニヤリと笑ったような感じがした。


4.

「白雪、もう少しこっちへ近づいて……」
 ゼンが腕を引っ張る。目隠しをされてかつ手首を縛られているため、なかなか思う様に動けない。
「な、なに? どうするの?」
 白雪は不安そうに聞く。
「白雪……もう少し屈んで……そう、あともうちょっと前に」
 後頭部に手を添えられ、頭を下げるように指示される。よくわからないままゼンの言うとおりにする。
縛られた両腕を寝台にピタリとつけて数十センチのところまで屈むと、唇に何か柔らかいものが当たった感覚がした。
最初、ゼンの指かな? と思ったが、次の瞬間、指ではないことがわかった。
口の中を圧迫する大きなモノが入り込んできたのである。
「んんっ!」
 予想もしない突然のことに白雪は息ができなかった。
口に中に入ってきたモノは、ゼンの興奮している大事なそのものであることがわかった。
「んんっ! ゼンっ! い、息ができないっ! ごほっ、ごほっ!」
 驚きのあまり白雪は口を離し咳き込む。
「ごめん、白雪。苦しかったか?」
 ゼンはやさしく背中をさすってくれる。まさかゼンの大きくなっているモノが口に入ってくるとは思わなかった。
「び、ビックリした。突然、こんな……」
 白雪は息を整える。
「俺も興奮しているのわかったか?」
「わ、わかったけど……ビックリした」
「少しでいいからこのまま舐めてもらってもいいか?」
 表情はわからないが、少々遠慮がちな言い回しだった。白雪も恥ずかしさに遠慮がちに頷く。
 目隠しをした白雪の唇に再びゼンの先端が当たった。
 ゆっくり口を開けるとゼンの大きなモノがゆっくりと入って来た。
先端は柔らかいが、皮膚がはち切れんばかりに伸び、固く緊張した肉棒が口の中を往復する。
ゼンが興奮し、自分の身体を求めてくれているのだとわかった。
「白雪、もういい。ありがとう。これから本番に……」
 ゼンのモノが口から離れる。身体起こされ背中を支えてくれる手が優しかった。
 白雪は静かに呟く。
「もう……ほどいて欲しいの」
「え?」
「ゼンの姿が…顔が見たい。だから目隠しと手をほどいて……」
 その声色は泣きそうにも感じた。
「わかった。ごめんな、不自由な……不安な思いさせて」
 白雪は無言で首を振る。ゼンは手首のカーテンの紐をほどいた後、目隠しを外す。
 白雪の前に明るい光とゼンの姿が現れる。
 目の前のゼンは何も身につけていなかった。生まれたままの姿だった。
「ゼン、裸だ。いつの間に……」
 目隠しをされて感じることで精一杯だった白雪は、ゼンがいつ服を脱いだのか全くわからなかった。思わず言葉を漏らす。
「あ、当たり前だろう。ほら、白雪も全部脱いで!」
「あっ!」
 腕を縛られていたので、服が中途半端に脱がされている状態であった。
かろうじて肩にかかっていた服をすべてゼンに剥ぎ取られる。
 すぐさま寝台に押し倒されてゼンが覆いかぶさってきた。再び唇を塞がれる。
気が急いているのか腰のあたりを乱暴に触れられた後、両脚をすぐに割られた。
 先ほど口に含んだゼンの先端が白雪の身体の中心に当てがわれた。
充分に潤っているソコは彼を受け入れるためにグチュリといやらしい音が鳴った。
「あああああっ!」
 先ほどまで口に含んでいたゼンの肉棒が勢いよく白雪の下の口に入ってきた。
 固く膨張した肉棒は白雪の中を乱暴に往復する。
 激しさと固さに最初、少し痛みを感じたが、力を抜いて彼を感じているうちに痛みは薄れていった。
 ゼンは何度か腰を動かした後、白雪にゆっくりと覆いかぶさる。
 秘所を支点にしてお互いの上半身が重なった。ゼンは白雪の脇から腕を回し、赤い髪に優しく触れる。
白雪もゼンの背中に手をまわした。あたたかな背中に手を回すと、その体温が心地よかった。
秘所がこすれあるグチュグチュという音が部屋に響き渡り、身体の最奥を何度もゼンが突き抜ける。
もう目隠しをしていなのので、しっかり彼を見つめればいいのだが、恥ずかしさと気持ち良さに思わず目を閉じる。
 ゼンに身体を任せていると、ふと彼の動きが止まった。
 白雪はどうしたのかと思い目を開ける。
「白雪……今度は後ろからしたい」
 ゼンはニコリと笑いかけ肉棒を一度抜く。白雪の身体を180度返し四つん這いにさせる。
分かっているのか白雪は何も抵抗しない。
 ゼンは寝台の上にある先ほど外した目隠しをそっと手に取った。
 後ろ向きの白雪に近づき、再び彼女の目を布で覆った。
「きゃあ! な、何するのゼンっ!」
 後ろを向いている白雪はこちらを振り返る。逃げる彼女を捕まえてしっかりと後頭部で布を縛った。
「最後はもう一度目隠しでどうだ?」
「ええっ? うそっ! ゼンっ……あっ!」
 背後から腰を抱えてヌルリとした秘所から入口を探す。再び彼女の中に入っていった。
「ああんっ!」
 白雪の身体がビクリと震え、背中が一瞬反った。そのまま腰に手を置き彼女の中を貫いた。
目隠しの姿を見ているとどうしても興奮してしまう。数回腰を動かしただけでゼンの中ですぐに限界が近づいて行った。
「ごめん、白雪。もう、イクっ!」
「ああんっ!」
 目隠しをした白雪の中で限界を迎えた。ゼンが肉棒を引き抜くと白雪がこちらを向いた。後頭部でしばった布をほどく。
「ひどいゼン。最後の最後まで……」
「ひどくない。白雪の身体は喜んでいたぞ」
 赤い前髪をかき分けて額に軽くキスをする。呼吸が整ったところでお互い着替え始めた。
 白雪は、着替えの中に先ほどまで自分の目元を覆っていた目隠しを見つけた。
 ゼンの方を見るとこちらに背中を向けて着替えていた。手に持っている目隠しとゼンの背中を見比べる。
ちょうど上着を着るところで、手に袖を通し頭からかぶろうとしているところだった。白雪は背後から目隠しを持って近づいた。
「ゼン……」
 名前を呼ぶと着替える動作が一瞬止まった。今だと思った。
「なんだ? うわっ!」
 手に持っている目隠しで素早く彼の目元を覆い、後頭部で二重に縛る。
「な、何するんだ、白雪! 突然、ひどいな。あれ……外れない?」
 ゼンは後頭部に手を回し、目隠しを外そうと必死であった。
「特殊な結び方しているから一人じゃ外せないよ。目隠しはどう?」
「どうって……何も見えない……うっ!」
 白雪は目隠しの下にあるゼンの唇を塞ぐ。
突然のことにゼンは息を呑む。
「ほら、目隠しでキスされるとビックリするでしょ。お返しだよ」
 唇を離し白雪はゼンの顔の前で微笑む。
 驚くか、慌てるか――
 何かリアクションを起こすと思いきや、ゼンは目隠しのまま無言であった。
 口を一文字に結び、まっすぐに前を向いている。無理やり目隠しをして不機嫌になってしまったのであろうか? 
白雪は心配になってゼンの顔を覗き込む。
「どうしたの? ゼン?」
 気分を損ねたのかと思い、ゼンの肩に手を置く。
 次の瞬間、一文字に結ばれていた口角が左右対称に上がった。ニヤリと笑ったのである。
「きゃっ!」
 肩に置いた手を引っ張られ、ゼンの腕の中に収まる。目隠しをしているゼンはやみくもに白雪の身体を触る。
「こんなお返しなら願ったりだ……」
「や、やめて……んっ!」
 ゼンは白雪の顔を探り、唇を探し当てそのまま塞ぐ。
 白雪は大きく目を見開き、目隠しのゼンを見つめる。

 目隠しをされても、目隠しをしても……ゼンの思うようにされる白雪であった。

♪終わり


***
お読み頂きありがとうございます。
女性用のラブグッズでこんなもの見つけたのでご紹介(笑)。
見るのはタダですので、興味のある方はどうぞ♪
確かにかわいらしいデザインだ!





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