***コーヒーの話***


 ある天気の悪い日、ねね2号兄が 私の家へ暇そうに入ってきた。
「おう!ねね2号兄!!暇ならインスタントでいいからコーヒーでも入れて。」
私はねね2号兄に向かって そう命令した。
「いいよ。」
素直にねね2号兄はやかんに火をかけコーヒーカップを用意した。
「あっ、コーヒーは3杯入れといてね。」
私と父と母の分で3杯分コーヒーを入れるように頼んだ。
「ピー。」やかんが悲鳴をあげ お湯が沸いた。
「はい、ねねちゃん。コーヒー。」
と言ってねね2号兄は 私にコーヒーを入れてくれた。
「ありがと。」
そう言って私はコーヒーカップに口をつけた。
「ぶっ。」
思わず私はコーヒーを吹き出した。
「なにこれ!なんでこんなに濃いの?あんたまさか・・・
コーヒーの粉、スプーンで3杯分入れたわね。」
「だって、3杯入れろって言ったじゃないか。」
「常識で考えれば スプーンで大盛り3杯も インスタントコーヒーの
粉入れるバカがどこにいる!おかしいと思わなかったの?」
「いや、ねねちゃんなら何でもありだと思ったから・・・」

・・・ああ、日本語って難しい・・・。

 

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