カイセリ

 現キュルテペ。
ヒッタイト帝国初期の商業都市カネシュ(カルムとも呼ばれる)の町の遺跡です。
メソポタミアやアッシリアから商人が来た世界で最も古い自由貿易都市の一つでした。
50年かけて発掘されている遺跡で、まだまだ発掘途中です。

出土品の多くはカイセリの考古学博物館に保存されています。


入り口にあったカネシュの看板。
みんなが写真撮っていたので便乗して撮ってみました。
書き出しに「KANIS」と書いてあるの分かるでしょうか?
遺跡までに行く道のり?です
(というか、この道も遺跡か?)
着いた時は私たち以外に観光客は
いませんでした。ガイドさんもカネシュに
来るのは初めてだと言っていました。
そんなマイナーな観光地らしいです(笑)。
この写真はネット更新用にわざと人物を
判別できないくらいに後姿を
取ったものだったりします。
ガイドさんから通貨単位についてのお話がありました。
天河読者はご存知(笑)!通貨単位には「シュケル、マナ、ミナ」
などがが使われていました。これらの単位はただの貨幣単位
(円とかそういうもの)かと思ったら、銀や銅の重さだということを
初めて知りました。シュケルは銀、マナは銅の重さを
あわらすそうです。
ちなみに1シュケルは8.5グラムの銀に相当して、
1シュケルの銀=4マナ銅だそうです。
他にも、羊1頭が銀1シュケル、牛1頭が12シュケルくらいに
相当するようです。
(ああ、ちょっと間違ってたらごめんなさい……)
薔薇とねねとカネシュ(笑)。
そんなことはどうでもいいとして、
メソポタミアからは織物、麻、ウール、スズなど
取り引きされていたようです。
スズは銅と合わせると青銅になるので、
武器になります。

カネシュ宮城側の城壁
上部真ん中のレンガっぽいのが城壁の跡なのだそうです。
コチラの発掘はまだ手付かずのまま・・・
このページの2枚目の写真の横の説明
「着いたとき私たち以外に観光客はいませんでした」
という文章を覚えているでしょうか?
後からいらした、私たち以外の観光客(様)は
なんと篠原先生ご一行でした!

壊れたツボです……
長方形の形をしたものはお墓だそうです。
けっこういっぱいありました。

居住区の中にお墓があったのですが、
今じゃ考えられませんよね。
でも、昔の人はお墓を怖がったり、
気味悪がったりしなかったので
構わなかったそうです。
影で分からないかな?丸い形をしたものはカマドのようです。
粘土板やパンなどを焼いていたと推測されます。





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