****ラムセスのひみつの花園****


 紀元前13世紀エジプトを統治した偉大なるファラオになる...はず..ウセル・ラムセス。
彼には薔薇が似合う。たびたび出てくる薔薇は一体何処から仕入れてくるのだろうか?
と疑問に思っている人も多いだろう。実を言うと彼には ひみつの花園があるのだ。
 花園に1歩足を踏み入れると 一面の薔薇に誰もが驚くだろう。一重咲きや八重咲きの薔薇。
赤、白、黄、ピンク、オレンジなどの色とりどりの薔薇に誰もが圧倒される。
これらすべての薔薇は 必要に応じて宅急便でラムセスの行く先々に配達されるよう手配してある。
もちろん 薔薇の鮮度を保つためにクール宅急便(時間指定)で。
 ガラスの仮面に出てくる紫の薔薇も実を言うとここで栽培されているものだ。花の子ルンルンも
花を探して以前ここを訪れたことがあるが 薔薇しかないと言って追い返した。

 どうやら彼はすべての薔薇に名前をつけているようだ。キャサリン、ジェニー、エリザベス、
春枝に友子etc。毎日呼びかけながら世話をしている。その中でもひときわ輝き、光を放っている
薔薇がある。名前はユーリ。
「ユーリ、赤い薔薇の花言葉を知っているか?熱烈な愛だぜ。オレの全身全霊をかけて
この言葉をささげるぜ。」といいながら懸命に世話をするラムセス。
トゲが指に刺さることもあるが ユーリにひっかっかれたと思えばなんてこてはない。
最近、ユーリにかけてユリの花の栽培も始めたラムセスである。
 天気のいい日には サンルームでローズティーを飲みながら 一本の薔薇を見つめる。
そして ユーリを思いながら薔薇の花びらを一枚一枚「好き・・・嫌い・・・」と言って
採っていく.....。なんとケナゲなラムセスだろう。
 それと彼はタイタニックの映画も見に行った。何故なら ヒロインの名前は「ローズ」だからだ。

 次にひみつの花園中にある彼のクローゼットへいってみよう。(だんだんおたく拝見の世界
になってきたな。)薔薇模様の忍者服、薔薇模様の白衣、薔薇模様の柔道着。
一見普通に見える学ランもあるがよぉ〜く見ると ボタンが薔薇の形をしている。
彼の通っていた学校は校則が厳しかったらしく薔薇模様の学ランは着て行けなかったようだ。
背中に大きな薔薇のプリントのある真っ黒な特攻服。勿論、ユーリ命と書いてある。
下着をみて見ると豹柄のトランクス、日本の読者のために薔薇模様のふんどしもある。
まだまだこれらの薔薇服はここでは紹介できないくらいあるのだが時間も押しているので 次へいこう。
クローゼットにの奥へ入っていくとウエディングドレスがあった。
ユーリにいつの日か着せるために特注したドレスである。素材は はるか中国からシルクロードを
渡ってきた超高級な絹だ。言うまでもなく薔薇をモチーフにしてある。カルメンの情熱的な赤いドレスに
薔薇が散りばめてあるドレスを想像してもらおう。
 いつか この赤薔薇ドレスをユーリに着せる日が来るまで、彼は戦い続けるだろう。
雨ニモマケズ、風ニモマケズ、ホレムヘブの酒の誘いにもマケズ、カイルの陰謀?にもマケズ。
はるか彼方 ヒッタイトの暁のそらに向かって、ラムセスのオッドアイは今日も
メラメラと燃えている。 

選挙ポスターみたい・・・。