エジプト日記

2000年8月9日〜16日、エジプトに行ってきました。今日は2002年8月ですが、
部屋の片付けをしていたら、エジプトにいったときの日記が出てきました。
今になって読み返すと、そのときの状況、情景が甦ってくるようで結構面白い!
日記ってやっぱりいいですね。エジプト旅行記作った当時は、
写真中心のほうがわかりやすいと思って、日記の掲載はやめたのですが、
読み返して面白かったので公開しようと思います。
日記の原文ほぼそのままなので、読みにくい文章があっても勘弁よ♪
今、追加して書き足したものは
ピンク色で書いてあります。


8月8日(前日)
 当直明け。夜中に輸血のクロスマッチの検査をした患者さんも、どうやら生きているようだ。
これで安心してエジプトに行ける。
 家に帰って10時30分。ネットにお別れのカキコもしてシャワーを浴びて、トランクを持って
玄関に行くと……履いていくはずのスニーカーがない!\(~o~)/
おかしい? 玄関の他にどこにあるんだ。探し回ること十数分、見つからず仕方なくねね母の
携帯に電話すると……
「スニーカーなら、外に出たカーポートの柱の上のほうに干しておいたわよ」
のんきの答えるねね母。
「なんでそんなところに置くのっ!」
プリプリ怒りながら家を出る。出際にドタバタほど嫌なものはない。
 まゆねこっちと3時に千葉で待ち合わせ。その後、天河ネッ友ひつじさんと三人で
アニソンカラオケへ。う〜ん、何て病んでいるのだろう(笑)。
夕食はミュンヘンというドイツ料理屋さんへ。カラオケからそのドイツ料理屋さんに
向かう途中『ベルサイユ』という薔薇の看板のお店を発見! 思わずパチリ(画像挿入)。
 食事後、夜もふけ成田の某ホテルにまゆねこの運転する車で向かう
(ねねたちは前泊したのです)
車の中でもまゆねこがダビングしたアニメテープを聞く。その中にキャンディキャンディの歌があって、
ふと思い出したことがあった。
 これはまだねねが小学校にあがる前。アニメのキャンディが画面の中で、イライザたちに
いじめられて両目を腕で隠しながら「ひどいわ! ○×△!」と野原?を走って
いくシーンをある日真似してみたくなった。両目を腕で隠して、泣く振りをしながら
道路で真似してみると……
ゴォ〜ン! 電柱にぶつかった。
痛かった。死ぬほど痛かった。ただそれだけだった。



8月9日(1日目、出発)
 昨日は12時をまわってから寝たはずなのに、5時半にねねまゆねこは目がさめた。
PCをやりたいがないので、仕方なくまゆねこがテレビをつけた。しかしまだ眠たかったので
7時くらいまでベッドでウダウダ。
 朝食、荷物整理後、空港へGO!
 両替、最終買出しを済ませツアーの集合場所へ。ツアーは私ら含め13人+添乗員さん1人。
なんと、驚いたことに添乗員さんはでっかい赤いひなげし花を持っていた。ねねの薔薇に対抗か?
やっぱりエジプトは赤い花の国なのね(笑)。なんだかちょっと親近感。
 搭乗時間までまだ間があったので、空港のスクリーンを見ていたら、なんと! 待合室に
ネットのできる場所があるではないか! 二人で300円払ってネット。ねね'S わーるど、
河のほとりをはじめBBSめぐり。結構……いや、かなり嬉しかった。PCの前で皆様が
呆れる姿も想像できるが……。
 エジプト航空の飛行機はやっぱりエジプト。飛行機の尻尾にエジプト印が(画像挿入)。
 その後、機内に入ったが……メチャクチャ寒かった、クーラーガンガン。毛布かけてもまだ寒い。
エジプト着く前に凍死か?(エジプト航空の飛行機は25℃より暑くはならないらしい?)
 マニラにてトランジット。日本との時差1時間。トイレに入ったら、ねねまゆねこの二人でチップを
100円とられた。再び飛行機に戻るとまた食事が出た。そのとき発見、なんとスチュワートさんの
鼻毛が伸びすぎて口ひげの一部になっていた。もはや眠れない……(笑)。

 機内食4回 17:30 23:00 3:30 5:30 →ホテルで朝食 7:30

 そんなに食えねーよっ!



8月10日(2日目)
 早朝6時にカイロ到着。真っ黒。
(←日記にこう書いてあった『真っ暗』と書きたかったらしい・笑)
半袖だとちょっと涼しい。ホテルへ行き、荷物整理後すぐにピラミッド観光へ。
まずはギザの3大ピラミッド。ありふれた言葉しか出ないが、ピラミッドの大きさに感動。
そのうち一つ、クフ王のピラミッド内に入る。せ、狭い……腰をかがめながら歩くこと数分、玄室へ。
ここも暑い。その後、ガイドさんと薔薇の花を持って写真をとる(画像挿入)。

 スフィンクスへ→赤ピラミッド

 昼食、薄いパンにゴマペーストをつけて食べる。うまい。

 カイロ博物館へ。
 ここは天河館となづけても間違いではない。天河に関連するものがいっぱい。
ネフェルトの着ているスケスケ服も本当に、当時流行していたという。体の線を強調し、薄手の服を
身に付けて女らしさを強調するらしい。胸が見えても構わない。そのかわり、頭(髪)は
夫以外にみせない。そのためカツラをかぶっていたという。
 ・カイルとユーリがやっていたセネトのゲームがあった
 ・正面を入るとラムセスの4体の像
 ・ツタンカーメンの黄金のマスクがビッカビカ。ライトアップされててキレイ。これは門外不出だわ……
 ・ラムセスアクセサリーがいっぱいあった
 ・書記の像(イルくん)
 ・小人は金持ち(細かい仕事はもうかった)
 ・鉄琴のような日傘があった
 ・目が黒ガラスなどの宝石を使っていてキレイ
 ・弓矢が同じ
(←コミックスと同じという意味だと思われる)
 ・折りたたみ式の寝台(ユーリが座っていたのと同じ)




8月11日(3日目)
 朝、2時起床。2時45分から朝食。3時30分出発。5時30分の飛行機に乗る。
 今日気づいたことがある。まゆねこは用意(支度)が遅い。私より30分も早く起きていた
くせに待たせやがった。まゆねこ曰く、ねねが早すぎるとのこと。いいや、まゆねこはグズだ!
(すごい言いようだな。今考えても・爆)
 ホテルの両替所で両替しにいった。両替のエジプトオヤジと片言の英語(単語のみ)で話してたら、
「あんたはeducationがある」と言われた。「???」educationの意味がわからなかった(爆)。
カレッジに行っているのかと聞かれたので。「あっしはメディカルテクノロジスト(臨床検査技師)です」
と言ってやった。通じていないようだった。エジプトにそんな職業はないらしい。
仕方ないので、「 red blood cell count,white blood cell count(赤血球、白血球のカウント)
のjobをしてる」と言ったら、「おお! ドクター!」とエジプトオヤジが言った。
「NO!」と否定したが、これ以上の話はやめた。
両替をしていると、「じゃっぱにーず ボールペン!」と言い出した。どうやらボールペンが
欲しいようだ。
(エジプト人はボールペンを欲しがるのです)用意してあったのでボールペンを見せた。
「他にはないの?」みたいなことを聞かれたので「これ一本しか今持っていない。onlyだ」と言ったら、
「一本しかないなら困るだろう。いらない」と返してくれた。いいエジプトオヤジだ。
ラムセスの子孫と信じたい(笑)

 カイロから飛行機でアスワンを経てアブシンベルへ。スカーフをマント代わりにして
スーパーマン姿で観光(そんなことをしているのは私だけだった)。
4体のラムの像はでかい。重そうだ。ラム像の山?を後ろから見ると本当の山のよう。
アブシンベルの中にも入ることができた。ネフェルタリの壁画やヒッタイトの戦いの壁画があった。
目の前で象形文字を見たのも感動。しっかり薔薇持って写真撮った
その後飛行機でアスワンへ。その飛行機が妙に揺れる。さっき飲んだマンゴジュースが
逆流してきそうだ。着陸のときも揺れた。揺れと一緒にドーン!というものすごい音プラス、
古いジェットコースターに乗ったときのような激しい振動。機内に「きゃー」という悲鳴が響く。
なんとか着陸。しかし、着陸して15分以上経つのに、なかなか降ろしてくれない。
どうしたんだろうとボーと待つことそれから数分。やっと降ろしてもらえた。
空港ロビーまでは遠かったので、飛行機の側まで来ていたバスに乗った。
なんとなくバスの窓の外を見ていると、乗って来た飛行機のタイヤの回りに人だかりが……。
なんと! 自転車のタイヤパンクするみたいに飛行機のタイヤの一つがパンクしていたのだ!
「私たちあの飛行機に乗ってきたのよ! すごーい! 生きてて良かった!」 
 さすがはエジプト。とにかく感動。

 アスワンハイダム、オベリスクの切り場。暑かった。砂まみれになった。以上。

 その後はナイル川クルーズ。クルーズといっても帆に風を受けて動く簡単な古いボート。
いわゆるファルーカ。でもね、これがいいのよ! モーターがないから静かだし、
夕方の涼しい風が私たちを押してくれるの! ボーっとしちゃってメチャクチャ気持ちよかった。
途中、1mくらいのいかだにのったエジプト少年が歌いながらチップをせがんできた。
写真撮りたかったけど、チップがね……。
ユーリがエジプトを脱出してナイル川を下ったときもこんな感じかなぁと思った。
後ろからタハルカはついてこなかったけどね。

 夕食たべてその日は疲れて10時30分に就寝。



8月12日(4日目)
 朝6時に起床。6時30分にはレストランへ。9時までにロビーに集合すればいいのに、
妙に早く起きてしまう私たち。早朝ネットのせいか?(笑)
 飛行機でルクソールへ。まずはルクソール神殿に行った。
ラムセス2世以降の建造物がいっぱい、でっかい! 何本もある大きな柱、
ラムセスの像、羊のスフィンクス、全部石でできているからすごい!
発砲スチロールに茶色い絵の具を塗ったわけじゃないのよね。重かっただろうなぁ〜。
 昼食はエジプト名物ハト料理。普通の鶏肉よりさっぱりしていて、おいしかった。
けど、骨が多くてあまり食べるところはなかったかも。
このハトは食用のハトで、そこら辺を飛んでいるハトとは違うそうだ。
もちろん上野公園にいるハトとも違う(笑)。
 昼食後、カルナック神殿へ。昼の一番暑い時間なのでめちゃくちゃ(でもないか?)暑かった。
昼食を食べたレストランの温度計はなんと42℃。そりゃ暑いわな。
でもね、湿気がないから、耐えられない暑さじゃない。
カルナック神殿はユーリとラムの結婚式の神殿にそっくり。でっかい柱になんだか感動。
ツタンカーメンの像があったんだけど、後ろにはヒエログリフでラムセス2世といっぱい書いてあった。
これはラムセス2世が故意に自分の名前と書き換えたものだという。
「まったくもう……ラムセスは……」と思ってしまった(笑)。
 ちなみにルクソール神殿とカルナック神殿は、古代では繋がっていたと
考えられている。時代を経て、バラバラになってしまったらしい。
確かにカルナックもルクソ―ルもどちらもそっくり。今(12日夜)思い出しても
どっちがどっちだかわからないくらい。
 
 ホテルの売店でユーリマントを買った。お店のおじさんがイスラム風の巻き方
教えてくれて、部屋に帰って記念写真をパチリ。グラサンかけて撮ったら、
単なる怪しい女になってしまった。ネネス風(ラムセス頭巾)でもパチリ。
 
 夕食後、カルナック神殿の音と光のショー。ただしフランス語。
きれいだけどわけわからん。ネフェルティティ、タハルカ、ラムセス2世、
このくらいの単語(名前)しかわからなかった。
(タハルカはヌビア人の王だそうだ)



8月13日(5日目)
 朝食は何を食べたか既に覚えていない(毎日似ているので)。
 午前はルクソールの王家の谷に入場。ラムセスW世の墓を見学。壁
画が色付きで残っていてきれいだった。ツタンカーメンの墓にも入場。
ガイドさんが言っていたが、ツタンカーメンの墓は当時の総理大臣クラスのアイの墓として
作られたものだという。ツタンカーメンが17歳?で急死したため、代わりの墓になったという。
ツタンカーメンもアイも天河に登場するので思わず納得。
 その後、15〜20分自由行動。アメンホテプU世の墓に入る。
ラムセス1世の墓もあるはずだけど、暑いし、日差しは強いしあまり動く気がしなかったため、
探すのをあきらめてしまった。というか、公開されていないのかと思った。
王家の谷から帰るとき、現地ガイドさんに「ラムセス1世の墓って公開されてます?」と聞いたら、
「公開されてますよ。さっきいた場所からちょっと坂を登ったところにありますよ」と言われた。
「ガーン!」聞いておけばよかった。せめて写真だけでも……。
 その後、テロのあったハトシェプスト神殿へ。ここの暑さもハンパじゃない。
ちょうどお昼のころだったし、カンカン照りの青い空の下、神殿が蜃気楼のようにも見えた。

 昼食後、自由時間。
 バスで王家の谷からホテルに帰ってくる途中、インターネットカフェを発見。
ガイドさんに相談したら、私とMねこ(まゆねこと書くのがめんどくさいらしい)を
連れて行ってくれるとのこと。その書き込みが例のBBS(旅行記5日目
勿論アラビア語対応だから、ローマ字で打ちました。
 その後、プールに入って、ルクソール博物館へ。
手の届くところに石造などの展示物が置いてあるからビックリ。
日本だったらみんなケース入りだろうなぁ。触れそうだから感激。
暗い部屋に展示物がライトアップしてあってキレイだった。お客さんより
展示物のほうが多くて、ゆっくり見られる。
 上野の博物館にカラオケおじさん
(ホレムヘブのこと)貸し出し中だった。



8月14日(6日目)
 5時起床。飛行機でルクソールへからカイロへ。カイロへ着くと涼しい風が……。
それに空には空があった
(どうやた空には雲があったと書きたかったらしい・笑)。
ルクソールにはなかった。カイロが涼しいと感じてしまうあたり、砂漠気候でもやっていけるかも!?
 バスでサッカラの階段ピラミッドへ。エジプトの中にある一番古いピラミッドだという。
その後、メンフィスへ。ラムの巨像を見る。薔薇を添えて写真をパチリ。
すぐ近くの絨毯工場へ。子供が目にとまらぬ早さで絨毯を縫っていた。
私のキーボード打ちよりずっと早い!

 夢のラムセスヒルトンホテルへ。
 キャーと騒ぎたいところだが、ここまでくると疲れて騒げなかった。
しかし写真はしっかり撮った。靴磨きの椅子も王様の椅子だった。
 その後ナイルクルーズへ、バスで乗り場まで行ったのだが、ドハデはクルーズ用の
船にビックリ。ラムセスにぴったりといえばピッタリだが、派手すぎる、
入り口にはエジプト人コスした人もいたので一枚パチリ。きちんと笑ってくれた。
船の中はバイキング、歌、ベリーダンスのショーがあった。
まゆねことデッキを出て、ここで初めてパロの構想を練る。
今までそんなヒマはなかった。
(どんな構想練ったか今では覚えてません!)
 ホテルへ帰る。明日はいよいよ帰国。エジプトを離れるのが名残惜しいわ!



8月15日(7〜8日目)
 7時30分起床のはずが、早起きねねまゆねこ、7時に起床(疲れてないのか?)
ラムホテルをあとにして空港へ、空港でまだ買い足りないおみやげを買う。
すると、お土産コーナーのある店にネッチーのドハデな財布が!
買いもしないのに余ったフィルムでカチリ(画像挿入
←ぼけてた)。
ネッチーがナッキーに送る財布はこんなものだろうと……。

 帰国の飛行機に乗る。
 飛行機が離陸し、高度が上がるにつれ、今まで足元にあった砂漠が
どんどん離れていく。耳がキンとなった頃には黄金の砂の中に
ポツポツと遺跡が見えるだけ……。その遺跡もやがて見えなくなり、
一面の砂になったときには、ずいぶん青空が近かった。
(う〜ん、エジプトよ。名残惜しいわ!)

 バンコク、マニラ経由で日本へ。ふつう、帰りの飛行機というものは
疲れてみんな寝ているものだが、私たち二人はまだ元気。余韻に浸るため、
再びガイドブックを見たり、日記(これ)を買いたり。
(書いたりと書きたかったらしい)
まわりの人は殆ど寝ているため、電気を消されてしまった! 
薄明かりの中負けずにカキカキ。なんてパロ思いなの!(笑)
ここまで来たら、早く日本に帰ってネットがしたいわ。


おわり

全部打ち込んで思った。どうしてエジプト行ったときこの日記更新しなかったのかわかった。
打ち込む元気とヒマがなかったんだ。きっと。日記あるけどまあいいや〜
いつかやろう。とねね遺跡の中にしまいこんだのを覚えてます。
旅行行って2年後に更新する私って……(笑)。
まあ、でも誤字を含め面白かったからいいや!
ちなみにこの日記は、それぞれの夜書いたものです。
今となっては貴重かな? ありがたやありがたや( ̄人 ̄)
トルコ旅行も日記がんばらなきゃ!



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